16諏訪の風景

年が明け、諏訪大社へ家族で初詣に出かけた。まずは去年、御柱祭に参加できたことや、家族みんな何事もなく無事に過ごせたことを報告して、また今年も見守ってくださいとお願いした。昨年、御柱祭でなんども通った本宮。寒いなか祈願に通ったり、氏子を乗せた御柱が雄大に大社の鳥居をくぐったことが頭によみがえってくる。

お参りをして気持ちも新たにした帰りがけにふと、高ボッチ山に行ってみようと思った。諏訪地方の冬はとにかく晴れることが多い。きっと今日の天気なら子どもたちに綺麗な風景を見せられると思ったのだ。細く急な山道を車で登って行く。しだいに日も傾き、空が赤くなってきた。「お父さん、こんな道行って大丈夫〜?戻ろうよ〜」車中の子どもたちは不安そう。

ようやく着いて車のドアを開けると、キリッと冷たい空気が肌を刺す。下には雪なんて全くなかったのに、ここは雪が積もっている。

日も沈み空もだいぶ薄暗くなっていた。寒さに耐えながら、みんなで展望場所まで行ってみると、子どもたちは歓声を上げた。透き通った空気のなか諏訪湖と富士山、八ヶ岳、南アルプスが夕日に染まっていたのだ。

家族みんなでこの風景のなかで生きていけることがなんだか嬉しく感じた。そして今年も良い一年にしようと思った。

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