9月の終わりの日曜日のこと。久々に晴れたこともあり、子どもたちと両親を誘い日帰り登山できる入笠山へ登ってみることにした。
ゴンドラで山頂手前まで行けるが、今回はあえてゴンドラに乗らずに下から山頂を目指してみる。
夏とはいえ登り始めはまだ暑さが残っていて、いきなり汗だくに!子どもたちが山頂まで行けるかいきなり心配になるほど。だけど、ゴンドラの山頂駅に着くとそこはもうすっかり秋景色。シンと冷たく澄んでいる空気の中で、エゾリンドウが黄金色の光に浮き立っている。
さて、山頂まであとすこし!とその時、頑張って登ってきた3歳のはるが僕の背中で寝てしまったのだ。
山頂に着いてもなお、気持ちよさそうに眠ったままだ。もしかしたら夢のなかで山頂の眺めを楽しんでいるのかもしれない。また一緒に来くる楽しみが増えたと思い直し、眠ったままのはるを背をって僕は山を下り始めた。